糖尿病が進行するとどうなる?

糖尿病が進行すると、失明したり、腎臓がダメになって透析が必要になったり、あるいは手足の感覚がなくなつて、次第に腐って(壊死を起こします)きて、ついには切断せざるを得なくなることもあるという、大変怖い病気です。最近は糖尿病の患者さんが急増してきて、潜在患者を入れると国民の一〇人に一人が糖尿病ではないかともいわれています。自覚症状としては多飲多尿、すなわち、喉が渇いて水をたくさん飲み、その結果、トイレに頻繁に行くという症状が有名です。あなたが砂糖のたっぷり入ったコーヒーを飲むと、喉が渇いて水を飲みますよね。血糖が高いということは、血液の中にたっぷり砂糖が入っているようなものなのです。糖尿病は自覚症状がない場合のほうが多いので健康診断の重要性が生まれるのです。次は高血圧の話です。さて、血管のモデルとして、今度は水の入ったゴムホースを思い浮かべてください。よく血圧の「上が一二〇で下が八〇」ということを聞きますよね。上って、下って、何の意味かわかつていましたか? 水の満ちたゴムホースの端を手で、ぎゅっ、と絞ると水が流れます。このときの圧力が収縮期血圧、いわゆる上の血圧です。

 

ゴムが元に戻ったときの状態、つまリゴムのテンション(張り)が下の血圧、拡張期血圧です。よく下の血圧が高いほうが怖いといいますが、それは本当です。先ほども述べたとおり、下の血圧=拡張期血圧は血管そのものの張りを表すのですから、下が高いということは血管が硬いということを示しています。動脈硬化で硬くなった血管はそのままでもひび割れが起こりそうですし、水を流すにもすごく力が必要になるため、力がかかりすぎて、バリッとさけてしまうことも(怖いですが)ありそうですね。

 

高血圧とは収縮期血圧が一四〇以上、拡張期血圧が九〇以上のことをいいますが、病院とか健康診断で測る血圧はあまりあてにしないでください。私のクリニックでも、血圧を測って高い数値が出ると患者さんは「家で測るといつも低いんですけども」と言われます。そこで私は言います。その血圧が一番あてになるので、私が測る血圧はあてになりません、と。