きれいな空気と水

そのほかに納豆にたくさん含まれているビタミンのひとつに、ビタミンB2があります。このビタミンは、発酵によって一挙に増えるのが特徴。大豆が納豆になると、ビタミンB2はヽ何と6倍にも増えるのです。こんなに増量したビタミンが、体の中でどんな働きをするかといえば、脂質、糖質、タンパク質の代謝に関わっています。そのため、健康の維持と成長に欠かせないことから″発育のビタミン″ともいわれています。なかでも、体内に入ってきた脂質の代謝を促すのに重要な働きをしているのが、ビタミンB2です0脂質をうまく代謝することは、体重を減らすことにつながります。つまり、肥満の予防にも役立つビタミンといえましょう。納豆ダイエットが注目されつつあることも、これと無縁ではないと思います。また、細胞の再生を促して、健康な皮膚や髪、爪などを作る働きもしていますから、見た目の若々しさ、美しさにも重要なビタミンです。ダイエットをしたのはいいけれど、肌もハリがなくてやつれたみたい、などということは一切なし。納豆を上手に食べていれば、無理なダイエットをしなくても体重が落ち、しかも見た日も生き生き…と、 一石二鳥も夢ではないでしょう。

 

水と空気が命の源だと前章でお話ししました。きれいな空気と水。人類をはじめとするすべての地球生命にとって、それは不可欠な要素です。つまり、遅老遅死を達することとは、水と空気について「正しく知り」、それを「正しく活用する」ことでもあります。医学界において「二一世紀は血管の時代」ともいわれています。私たちの体の中にすみずみまで張り巡されている血管は、この水と空気を運搬する大切な道路のようなものといえます。国を支えるものはインフラストラクチャ(インフラ¨社会基盤)であり、そのインフラの中でも重視されるのが、交通網(トラフィック)です。産業の基盤は輸送網である、といわれています。

 

 

ものを運ぶには道路が不可欠です。血管は、人の身体の中における最大のインフラであり、トラフィックなのだ、といえます。血液は、全身に張り巡らされた血管を通じて栄養分や酸素を各臓器に供給し、代わりに要になった老廃物を運搬しています。しかし血液は自分で「泳ぐ」ことはできないので、なにかに「押し出されて」移動しています。この動力源となるモーターであリポンプにあたるのが心臓と考えてください。

 

血管の例えとして、水道管を思い浮かべてください。油汚れの排水を流しつづけて、水道管の手入れをしなければ、水道管は詰まってしまいますよね。この油に汚れた排水はコレステロールでどろどろになつた血流と考えてください。私たちは、あまりに身近であるためなのか、つい水道管のことを放置しがちです。なんとなく水道の調子が悪いな、と思っていても、とりあえず顔も洗えるし煮炊きもできるのでいいや、とほっなった丘1)た血管も水道管も定期的なメンテナンスが欠かせないたらかしにしてしまうのです。それがある日、ついに排水管が詰まり、汚水が逆流してくることもあります。あるいはちょっと留守をした隙に、蛇日から流れる水が、黄色く汚れていることもあるでしょう。